「馬車馬のように働いた結果、お金持ちにはならない」を戒めに、念願の小説家になれた。

読んだ本は?
たった2分で、やる気を上げる本。
【この本を読んだ人】
年齢: 35歳
性別: 男性(自営業)
業界: 出版業(1人~5人規模)
職種: 小説家

わたしが「たった2分で、やる気を上げる本。」を手に取った理由

この本、ならびに著者の千田琢哉氏に出会ったのは十年近く前にさかのぼります。

当時自分はコンビニエンスストアの社員として、一日十四時間ほど店舗で働いておりました。

夜に出勤して退勤は昼前、といったこともザラ、趣味だった小説執筆もままならずこのままでよいのか悩んでいたところ、たまたま店舗内の書籍コーナーで見つけました。

たった二分でやる気を……?

今まさにホウキを引きずりながら誰もいない店内をうろついているだけのやる気ゼロの男にもそれだけの効果があるものか、と手に取ってみたのが始まりでした。

「たった2分で、やる気を上げる本。」を読んで活きたこと

結論から言って、この本を読んだことで念願の小説家になれたと言っても過言ではありません。もちろんその本には小説家のなり方が書いてあったわけではありません。

何が書いてあったかといえば、実にシンプルなことばかりです。

「やる気とは継続力のこと」「睡眠の環境には妥協しない」「何が食べたいか即答できるようにしておく」といった、誰にでもできることが平易な文体で書いてあるだけでした。

しかしながら、それらは実に胸に刺さる真理ばかりで首肯せざるを得ず、これらを実践していく中で少しずつ自分を変えることができ、そこから四年かけて小説家デビューを果たすことができました。

ただし、デビューしたところで二冊目を出せずに消滅する作家のほうが圧倒的に多いのがこの業界です。

そんな危機にもこの本は自分の支えとなってくれました。「スピードを上げるとモチベーションも上がる」「仕事とは手の抜きどころ探し」「開始時間を1分フライングさせる」といった、やはり誰にでもできることが平易な文体で書いてあるのです。

私が二冊目以降の著書を出すことができたのも、読み切りの仕事を継続的に続けられたのも、コロナ禍による仕事減に耐え切れたのも、今日も仕事をしていられるのも、本に書いてあったこれらを実践していった結果やる気が上がり、スピードと質が上がり、お取引先様に「使って」頂けたからと確信しております。

自分はこの本をきっかけに千田琢哉氏の他の本も読むようになりましたが、ボロボロになるほど一番読み込んだのはこの一冊でした。

最後にこの本で最も印象に残り、最も仕事に活かされ、常に戒めとしている言葉で締めさせていただきたいと思います。「馬車馬のように働いた結果、お金持ちにはならない」。

こんな人におすすめ!

・どうにもやる気が出ない人
・夢はあるがどう進めばいいか分からない人
・自分の人生このままでいいのか?と悩んでいる人

書籍情報

著 者 千田琢哉 (著)
発売日 2012/9/4
出版社 学研プラス
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